用語集
無響室
2024年1月11日
« Back to Glossary Index
無響室(Anechoic chamber)は、外部からの音や雑音を最小限に抑え、内部で反射される音をほぼ完全に防ぐように設計された部屋や施設のことを指します。これは主に音響試験や音響研究に使用されます。
半無響室とは異なり、室内の床壁天井6面全てに吸音処理を施します。
- 反射の最小化: 部屋の内部壁面には音を反射させないように設計されており、典型的には吸音材が使用されます。これにより、外部からの音や部屋内で生成される音が最小限に抑えられます。
- 静音環境: 部屋の外部からの音をシャットアウトするために、通常は外部との物理的な接続が最小限に抑えられ、遮音構造が施されます。
- 振動の制御: 振動もまた音の発生源となりますので、音波無響室では可能な限り振動を制御するための設計が施されます。
- 試験や研究のための環境: 音響機器や機器の試験、音響特性の研究、音響信号の測定など、さまざまな用途に利用されます。
これらの特性により、音波無響室は非常に制御された環境を提供し、特定の音響特性や機器の試験を行うための理想的な場所となっています。
無響室は、全無響室、4π無響室、音波無響室などと呼称することがあります。