音響計測 技術コラム
ヘッドホン試験
2024年3月19日
電気音響測定

1970年代後半にソニーがウォークマン®を発売して以来、ヘッドホンやイヤホンを使用したポータブルオーディオデバイスが大きく普及しました。
消費者はヘッドホンやイヤホンに対して高い音質を期待しており、これらの製品は優れたオーディオ性能を提供しつつ、リスナーの聴力を守ることが求められます。ヘッドホンやイヤホンの開発とテストを行う際には、耳の外側の部分である耳介の影響を考慮し、実際に近い音響負荷を再現することが重要です。これにより、開放型や密閉型のヘッドホン、カナル型イヤホンなど、さまざまなタイプの製品に対する現実的な評価が可能になります。
4128-C型は、成人の頭部と上半身の音響特性を正確に再現するヘッドアンドトルソシミュレータ(HATS)で、イヤーシミュレータを内蔵しています。LAN-XI入出力モジュールやPULSEベースの7797型電気音響試験ソフトウェアと組み合わせることで、ヘッドホンの実際の使用状況での性能を詳細に測定できます。このシステムを用いることで、以下のようなヘッドホンの特性を測定することができます:
- 出力応答
- 周波数応答
- 高調波歪み
- 相互変調歪み
- 音響負荷
- 疑似挿入特性
- 左右のバランス(トラッキング)
- 背景騒音の挿入損失
また、このシステムはポータブルオーディオプレーヤーで許容される最大音圧レベルに関するヨーロッパ規格EN 50332の要件を満たすように構成することが可能です。これにより、製品が安全基準や品質基準に適合していることを確認できます。
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