用語集
無響箱
2024年1月11日
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無響箱は、家電製品、通信機器、駆動部品などの小型測定物の音響測定用の箱です。箱内に被測定物、マイクロホンをセットし、箱外に設置した測定器とマイクロホンをケーブルで接続し、箱外の測定器を操作して使用します。無響箱は床壁天井の6面が遮音層・吸音層により構成されています。ISO規格などに準拠した測定ではなく、簡易音響測定に用いられます。例えば、研究開発者が自分のデスクのすぐ横に、無響室と同レベルの遮音性能を確保した箱を設置する事 で、無響室で取得したマスターデータとの相関を素早く確認することを目的としています。無響室と併用する事で研究開発の効率化が図れるが、容積と吸音層の厚みが無響室とは大幅に異なる為、低周波域のデータが異なります。無響室で取得したデータとのレベル差を補正値として、無響箱で測定したレベルに補正する事が可能です。