音響計測 技術コラム
EV・モビリティ向けパワートレインNVH評価とは ― VSAC × HBKセンサによるトルク・振動・音の多軸同時測定 ―
2025年8月1日
- HBK × Sonora 音響計測ソリューション
- 音響計測 技術コラム
- EV・モビリティ向けパワートレインNVH評価とは ― VSAC × HBKセンサによるトルク・振動・音の多軸同時測定 ―
VSAC+パスバイ・システム及び関連製品
はじめに:EV時代のNVH評価は“静かすぎる”からこそ難しい
内燃機関に比べて格段に静粛なEVでは、わずかな異音や振動が「製品品質」に直結します。しかしその静かさゆえ、従来手法ではノイズソースを正確に評価しきれないという新たな課題が生まれています。
VSAC(Vehicle Semi-Anechoic Chamber)が選ばれる理由
VSACは、ソノーラが提供する車両・ドライブユニット向けの大型無響室です。EV評価では以下の理由から導入が進んでいます。
特徴
床面遮音 × 壁面吸音のハイブリッド構造
タイヤや架台からの構造伝播音を抑えつつ、空中音の反射も除去
シャシダイナモ・駆動系とのインテグレーションが可能
回転中の騒音・トルク変動の同時計測が容易
HBKセンサと同期可能なトリガー構成
音・振動・トルクの時間軸解析が正確に行える
HBKとの測定構成例(EVドライブユニットの場合)
| 測定項目 | 機器構成 |
|---|---|
| 騒音(音響) | HBK Free-Fieldマイク × PULSE/BK Connect |
| 振動(構造) | 加速度ピックアップ × LAN-XIフロントエンド |
| トルク/回転速度 | 非接触トルクセンサ × モータベンチ系制御信号 |
→ 全データを同期収録/FFT解析/オーバーレイ比較可能。
具体的な評価項目例
これにより、NVH性能とパワートレイン制御の最適なバランスを定量的に把握できます。
ご相談・カスタマイズ対応
- EV駆動ユニット評価向けのVSAC設計
- HBK製マルチセンシング統合構成の選定
- シャシベンチと測定室の安全対応設計
- 騒音レベル規制対応・規格準拠評価の支援
▶ [守谷商会までご相談ください]
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