音響計測 技術コラム
無響室内暗騒音レベルの設定
2024年11月21日
- HBK × Sonora 音響計測ソリューション
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音響パワー測定
無響室内の暗騒音レベルの設定方法について
暗騒音とは対象の音がない場合のことです。※無響室内の測定対象音源(被測定物)から音が発生していない状態のこと
簡単にいえば無響室内の静けさのことですが、暗騒音を設定する際にはいくつかのポイントがあります。
暗騒音の許容レベル
測定対象音源の音響パワーレベルに対して、暗騒音レベルが充分低いことが求められます。一般的には、測定対象の最小音圧レベルより10dB以上低い暗騒音が推奨されます。小さな音を測定するためには比例して無響室内暗騒音も小さくしなくてはなりません。
無響室設置環境の騒音、振動を考慮した設計を行う
無響室の設置予定場所の環境に合わせて、無響室の遮音、防振設計を行う必要があります。
- A 設置予定場所の騒音、振動レベル
- B 無響室の遮音、防振性能値
- C 無響室の暗騒音レベル
とするとA-B=Cということになります。つまり、測定対象音源値から暗騒音を設定し、そこから逆算して設計を行います。
設置予定場所の騒音が大きい場合などは、比例した無響室の遮音性能が必要です。
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