音響計測 技術コラム
日本音響学会 研究発表会に参加 ~HBK×SONORAが提案する次世代の音響計測ソリューション~
2026年3月23日
- HBK × Sonora 音響計測ソリューション
- 音響計測 技術コラム
- 日本音響学会 研究発表会に参加 ~HBK×SONORAが提案する次世代の音響計測ソリューション~
2026年3月19日、日本音響学会 研究発表会の企業展示に参加いたしました。
今回の展示会では、私たちのソリューションの核となる両ブランドから、これからの音響計測・評価に欠かせない最新技術が展示されました。本コラムでは、会場でひときわ注目を集めていたトピックスをレポートいたします。
“音を測らない”無響室の新しいカタチ:TASTING IN SILENCE
守谷商会ブースの左側でひときわ異彩を放っていたのが、「TASTING IN SILENCE ~音を測らない無響室~」の展示です。
無響室といえば、通常は製品の騒音測定や音響評価を行うための設備です。しかし、ソノーラテクノロジーが鹿児島県の薩摩酒造・火の神蒸溜所に納入したこの無響室の目的は、「ウイスキーを味わうこと」でした。 視覚と聴覚のノイズを極限まで遮断することで、人間の嗅覚や味覚を研ぎ澄ませ、ウイスキーのエレガントでスモーキーな香りに深く没入する――。これまでの音響業界の常識を覆す、無響室の全く新しい価値を提案する展示として、多くの来場者が足を止めていました。
(※本件の詳しい導入ストーリーは、ソノーラテクノロジー公式サイトのコラム『ウイスキーのための無響室』でもご紹介しています)
電動化・新エネルギー時代の安全な計測環境:防爆対応型無響室
一方、ブース右側で展示されたのが、現代の産業ニーズに直結する「防爆対応型無響室」です。先ほどの「測らない無響室」とは打って変わり、こちらは「危険を伴う対象を精緻に測る」ための設備です。
近年、EV向けの大型リチウムイオンバッテリーや水素関連機器など、発火や爆発リスクを伴う供試体の音響計測ニーズが急増しています。設備内に防爆構造を持たせることで、万が一の事故被害を最小限に抑えつつ、無響室としての高度な音響性能(暗騒音の低減・自由音場の確保)を両立。次世代モビリティ研究に不可欠な「安全な計測環境」として高い関心を集めました。

計測ワークフローの革新:次世代データ収録ハードウェア&”HBK 2255 / 2245(HBK)
続いて、音響・振動計測の世界的リーディングブランドであるHBKを展開するスペクトリス株式会社のブースです。
次世代データ収録ハードウェア「HBK FUSION」
最新のデータ収録ハードウェア「HBK FUSION LN 3070-A-060」が展示されていました。直感的な操作性と、PC・モバイル端末とのシームレスな連携により、計測ワークフローを劇的に効率化します。また、クラス1サウンドレベルメータ「HBK 2255 / 2245」も、単なる騒音計の枠を超えた拡張性の高さを示していました。
建築音響評価をスマートに「HBK 2255 / 2245」
また、ポスターで大きく紹介されていたクラス1サウンドレベルメータ「HBK 2255 / 2245」も、ソノーラの製品と非常に親和性の高いソリューションです。 単なるスタンドアロンの騒音計にとどまらず、モバイルアプリやPCと連携し、建築音響(防音室の遮音性能や室内音響など)のタスクに合わせた測定を直感的に実行できます。ソノーラが構築する高品質な音響空間の性能を、より手軽かつ正確に評価・証明するための強力なパートナーとなります。
おわりに:守谷商会が提供する「HBK × SONORA」の強み
今回の展示を通して、音響計測の世界は「より安全に、精緻に測る技術(防爆無響室・HBKの最新計測器)」の追求はもちろんのこと、「人間の感覚を拡張する空間(ウイスキー用無響室)」へと、その可能性を大きく広げていることを実感しました。
株式会社守谷商会では、「SONORAの高品質・多目的な音響空間」と「HBKの最先端計測システム」を組み合わせ、お客様のあらゆる課題に寄り添う最適なソリューションをワンストップでご提供いたします。音響設備や計測器の導入をご検討の際は、ぜひ当サイトよりお気軽にご相談ください。
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