音響計測 技術コラム
暗騒音とは?
2024年8月3日
音響パワー測定
暗騒音(バックグラウンドノイズ)は、測定対象の音の他に存在する、常に存在する環境音や雑音を指します。例えば、部屋の外から聞こえる音や、機械の運転音、周囲の人々の話し声などが含まれます。このノイズは測定や音響設計に影響を与えるため、これを正確に把握することが重要です。
暗騒音(例)
無響室の室内で、換気扇の音圧レベルを測定する場合
換気扇を稼働していない状態、または換気扇がない状態の無響室内の音が暗騒音です。
測定対象物の音よりも、暗騒音は10dB以上小さくすることが推奨されます。
もし、換気扇の音圧レベルが50dBだとすると、無響室内暗騒音は40dB以下に設計します。
暗騒音は測定対象となる音の背景に存在する音や雑音であり、音響測定や評価において、その影響を適切に管理することが重要です。
- << 無響箱の中はどれだけ静かなのか?
- 無響室関連呼称/略称 >>