音響計測 技術コラム
無響箱の中はどれだけ静かなのか?
2024年7月29日
- HBK × Sonora 音響計測ソリューション
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- 無響箱の中はどれだけ静かなのか?
無響箱+騒音計による簡易性能測定
無響箱は高い遮音性を持つ音響測定用ボックスです。
主に、音響ノイズの小さい駆動部品の音響を測定します。
音響を測定する環境は、測定対象物(DUT)の音圧レベルから10dB以上低いことが目安です。
(例)30dBの音圧を測定するためにはマイナス10dBの20dB以下
つまり、小さな音を測定するためには、より静かな環境が求められます。
以下、無響箱の実際の暗騒音データ(A特性)です。
Hz | AP | 63 | 125 | 250 | 500 | 1000 | 2000 | 4000 | 8000 |
箱内暗騒音 | 3.5 | -17.6 | -17.3 | -14.9 | -9.8 | -5.8 | -3.7 | -3.7 | -4.1 |
このデータでは、箱内暗騒音が3.5dB(A)ですので、測定対象はプラス10dBである13.5dB以上となります。
無響箱内の小さな暗騒音を確保するためには、無響箱設置環境のより良い選定が必要になります。
当社では、ユーザーの測定ニーズに合わせた提案を行うことが出来ます。